【ポジティブにしてくれる人20】山中正則さん(49)地方公務員

やる気の源

今朝の朝日新聞朝刊「ひと」のコーナーでみつけたポジティブな人は、膨大な資料をコツコツ整理し、日本中の多くの仲間の役に立っている人です。人には様々な役割があるものだ、と改めて認識しました。

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生活保護に関する膨大な通知や通達

1999年、山中さんは生活保護を担当するようになって、数百ページにわたる厚労省からの通知・通達を綴じたファイルを上司から渡され、どのページを見たらいいのか途方に暮れたそうです。

おそらく、日付ごとや発信部署ごとに並べられていただけなんでしょうね。

そこで、村上さんは、勤務時間外にその膨大な通知と通達をデータベース化することを決意されたそうです。

時間外って、労働基準法上はどうなんでしょうか?という疑問はありますが・・まあ、それはよいとして、コツコツと作業をされたのでしょう。

今では、5千もの通知や通達が網羅され、50音キーワードで検索できるようになっているとのことです。

ここでも、ちょっと疑問なのですが、そんな状態で生活保護に関する行政は、全国で公平に執行されていたのでしょうか?市町村や担当者によってバラバラだったことが予想されますよね。

まあ、おそらくそんな状態であったのでしょう。

千か所以上の自治体が利用

データベースは、20年間更新され続け、これまでに約1千か所の自治体の職員と共有されているそうです。

日本の自治体数は、1700程度らしいので、多くの自治体で山中さんのデータベースが使われていることになります。

そんな山中さんは、今年、「すごい地方公務員」の1人に選ばれたということです。

何かと派手なことや目立つことの目が行き、もてはやされる世の中ですが、このような地道な作業にスポッライトがあてられることは嬉しいことだと思います。

どんな仕事であっても、優秀な人は自分なりに工夫してオンリーワンの仕事にしてしまうものなのですね。見習はなければいけないですね。

下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。
そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。(阪急東宝グループ創業者 小林一三)

千両役者だけでは芝居はできない。
舞台裏で働く人がいてこそ芝居ができるという見方が仕事にも大切である。(松下幸之助)

疑いもなく我々の大きな仕事は、遠くにある不明瞭なものを知ることではなく、手近にある確実なことを行うにある(19世紀イギリス評論家 トーマス・カーライル)

☆この記事を作成する際には、朝日新聞.2022-11-10.朝刊を参考にしました。

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