【ポジティブにしてくれる人25】中尾隼太さん(27) ラクビー日本代表

やる気の源

ラクビーの日本代表選手。

日本代表に入る選手といえば、どんな選手を想像しますか?
おそらく、幼いころから周りの子よりもはるかに上手で、中学、高校、大学と常に注目され続けた選手を想像するでしょう。

でも、中尾さんは違ったようです。

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ラグビーのエリート選手ではなかった。

中尾さんがラクビーを始めたのは、小学校2年生の時で、高校生の時に、ラグビーの甲子園である全国高校ラグビー大会に出場しています。

「なんだ、やっぱりラグビーエリートじゃない?」って思いますよね。
でも、周りの評価は、「県内ではちょっと上手な選手かなぁ」程度であったそうです。

高校卒業後は、帝京大学とか明治大学といったラグビーが強い大学に進学したわけでなく、小学校の先生になるために鹿児島大学に入学しました(第一志望の筑波大学は不合格)。

鹿児島大学でも、ラグビーを続けますが、関東や関西のチームよりレベルも低く、部員のラグビーに対するモチベーションもそれぞれ違ったそうです。であれば、ラグビーの上達という側面から見れば、大学4年間はマイナスであったような気がしませんか。

しかし、記事によれば、この4年間が、今の中尾さんの形を作ったそうです。

というのも、生活費や部活の活動費を温泉の清掃などのアルバイトで稼ぎ、様々なモチベーションを持った選手をまとめることで、マネジメント力、リーダーシップが自然と身についたと言います。

しっかり計画し、やってみて、修正して、また次の計画を立てる。何かを上手になろうとするときの学習法の自分の形が、大学でできた。

そこら辺の社会人であっても、PDCAを考えて仕事をしている人はなかなかいませんよね。私も、大学時代、社会人になった20歳代であっても、そんなことは微塵も考えていませんでした。

子供たちに伝えるために強豪チームへ

転機は九州選抜として同志社大学と試合をしたときでした。社会人強豪チームの東芝関係者の目にとまり、誘われます。中尾さんは、迷わず入団します。

その理由がすごいんです。ラグビーの強豪チームでラクビーをただ続けたいからではなく、その先をみているんですよね。

「トップのコーチングを受けられる環境に身を置いた自分と入団しないでそのまま先生になる自分では、子供たちに伝えられるものが違う」と。

あくまでも、当初の夢である、小学校の先生になって子供たちに教えることに目を向けています。

置かれたた場所で咲きなさい

社会人チームの入団後、中尾さんは、初年度から先発出場し、さらに日本代表にまで選ばれる選手になりますが、全て自分を向上させるために考え、行動し、修正するといったことを続けた結果なのだと思います。

中尾さんが、ずっと大切にしてきている言葉に全てが集約されているのです。

置かれた場所で咲きなさい。

望む環境ではなくても、そこで努力し力を蓄え、根を張れば、その上に花が咲く。

中尾さんが筑波大学を落ちた時に両親から贈られた言葉です。

素晴らしい言葉ですね。

私たちは、必ずしも自分の好きな部署ややりたい仕事を与えられるわけではありません。たとえ、希望しない部署や仕事であっても、腐らず、黙々を取り組めば、いつかは芽が出て、花が咲くものなのでしょう。それまで、不平不満、愚痴を言わずに頑張るしかないですね。

置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。

咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。(渡辺和子)

地球の名言

☆この記事を作成する際には、朝日新聞.2022-11-25.朝刊を参考にしました。

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