世の中にはすごい転身をする人っていますよね。年を取ってから留学しちゃったり、転職したり。
今日の朝日新聞朝刊の「ひと」のコーナーには、エリートサラーリーマン~経営者を経てお坊さんになった方が紹介されていました。
エリートビジネスマンから僧侶
安永さんは、旧三和銀行に勤めた後に人材コンサルタント会社を経営していたバリバリのエリートだったそうです。
そんなエリートだった安永さんは、「人生の後半をどう生きるか?」を考え通信教育で仏教を学んだ後に50歳で得度(初めて聞いた言葉ですが、僧侶になるための出家の儀式のことらしいです。)
私自信、僧侶の世界をほとんど知りませんが、一般のビジネスマンよりも様々に制約があり厳しいことはなんとなく想像できます。
そんな厳しくて閉鎖的であろう世界(勝手に想像してますが・・)に飛び込むなんて、私には無理です。(このネガティブな姿勢がダメなんでしょうね。反省)
お寺が徹底した顧客主義
でも、サラリーマンからお坊さんへの転身は、結構いらっしゃるような気がしますよね。
そうなんですよね。ただお坊さんになっただけじゃないんです。
私の目を引いたのは、安永さんが築地本願でなさっていた、およそお寺とはかけ離れたイメージのものなんです。
何だと思います?
「徹底した顧客主義」です。お寺と結びつかないですよね。聞いたことないです。
安永さんは、徹底した顧客主義を揚げ、誰でも入れる合同墓地、僧侶が悩みにこたえるサービスをはじめ、カフェまで作ったそうです。
お寺にカフェですよ。提案しただけで怒られそうな気がしますか・・。
そして、それらの実績を買われ、西本願寺の執行長になられたそうなんです。
西本願寺での課題は、今まで縁のなかった人を呼び込む布教活動。具体的には、ウエブやクラウドなどのツールを駆使した伝道布教を行いたいと。
布教活動って、もはやお寺とか公民館に人を集めて、お坊さんがありがたい話をするっていうアナログではないんですね。
ウエブ、クラウドですよ。普通の会社の宣伝活動と同じです。
ただし、やっぱりどこの世界にも、新しいものを取り込むと反対する人はいるもので、反発は常にあるとのことです。
私の勝手な想像ですか・・
これは全くの想像ですが、安永さんは、この僧侶の世界に飛び込み、いろいろな提案をし、反対されながら、説得を繰り返し、少しずつ変化をもたらしたのではないでしょうか?
そして、ちょっとずつ結果を出して、周りに認められ、今の地位に就いたのだと思います。
どこの世界も同じで、何か変化を求める提案をすると、変わりたくない人たちから、必ずといっていいほど、反対の声があがります。その意見を黙殺して強行しても、後にわだかまりが残るだけです。
その意見に耳を傾けながら、一人ひとりに理解し協力を願う姿勢が大切であることを勝手に認識した記事でした。(完全な想像です)
みんなが反対することはたいてい成功し、賛成することは概して失敗する。(鈴木敏夫)
ちなみに、西本願寺のホームページを見ると、「Twitter」「映えスポット紹介」「ライブカメラ」など確かに様々なツールが駆使されていますよ。
☆この記事を作成する際には、朝日新聞.2022-11-3.朝刊を参考にしました。
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