仕事の目的をどのように考えるかで、働く意欲が前向きになるか、後ろ向きになるか決まってきます。仕事をどのようにとらえるとポジティブになれるかを紹介します。
私達は、なぜ働くのでしょうか?
生きていくためです。
僕は、家族を養うためです
私は、趣味や贅沢するためです
では、生活するのに困らない十分なお金があれば、働かないのですか?
寝てるわけにもいかないんで、何かしらはやりますね。
そうですよね。アメリカの何百億ものお金を稼いでいる人でも働いていますよね。
そもそも「働く」とは?
以前、受講した研修で、「働く」とは、「傍(はた)」を「楽(らく)」にすることです。と聞いたことがあります。
なるほど、「周囲の人たちを楽にすること」であれば、超お金持ちでも、お金がない人でも、みんなやっていますよね。町内会方々や家族を楽にする行為、つまりボランティアやお手伝いだって、「働く」です。
そして、それをすることによって、お金を頂けるのが、「仕事」なのかぁ、と勝手に解釈しました。
もう一度質問します。なぜ働くの?
それは、周りの人たちを楽にすることによって、その方々に喜んでいただけることに喜びを感じるからではないでしょうか。以前営業マン研修で習いましたが、人間には、人の役に立ちたいという欲求があるそうです。
では、「仕事」になると、なぜ、苦痛になる人と楽しい人がいるのか?
それは、「仕事」に目的を見出せるか否かだと思います。
よく新入社員研修で話されるイソップ寓話があります。
石切り職人だったり、レンガ職人だったり、話す人によって異なるのですが、
旅人が、ヨーロッパのある町を歩いていると、3人のレンガ職人に出会いました。
そこで旅人は「何をしているのですか?」と尋ねました。
すると、その3人のレンガ職人は次のように答えました。
Aさんは、
「そんなこと見ればわかるだろう。親方の命令で“レンガ”を積んでいるんだよ。暑くて大変だからもういい加減こりごりだよ。なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね」と答えました。
Bさんは、
「レンガを積んで“壁”を作っているんだ。この仕事は大変だけど、金(カネ)が良いからやっているのさ」と答えました。
Cさんは、
「レンガを積んで、後世に残る“大聖堂”を造っているんだ。こんな仕事に就けてとても光栄だよ。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだよ。素晴らしい仕事だよ!」と答えました。
3人のレンガ職人は、それぞれ「レンガを積んでいる」という仕事は同じで、賃金も変わりません。
しかし、目的が明らかに違います。
Aさん 人に言われたからやっているだけで、目的はありません。
Bさん 仕事の目的は、お金です。
Cさん 仕事の目的は、世の中に役に立つことです。
もうおわかりいただけたと思います。要するに本人のとらえ方だけなんです。これが、仕事をを楽しくしている人とつまらなくしている人との差なんです。
仕事に目的や意義を見出そう。
振り返ってみると若手社員のころ、頼まれる仕事が、コピーや書類整理など雑用のようなものばかりだったと思います。何もできないので当然なのですが、「なんだ、雑用ばかりかよ」って思ったこともあります。
そこで、雑用と思うか、仕事に意味を見出すかが、できる人と凡人との違いだと思います(当然、私は凡人に入りますが・・)
仕事の価値は、何をしているかでなく、Cさんのように、将来、誰にどのように貢献できるのか、という目的や意義を見出すことではないでしょうか。
あなたのお仕事はどうですか?
悩んでいる人は、一度考えてみてください。
あなたは、きっと、誰かの役に立っていたり、喜ばれているはずです。あなたは、「傍を楽」にしているはずです。
そう考えると、「もうちょっと、がんばってみるか」って気持ちになってきませんか?
万が一、不幸にも自分の仕事は、同僚やお客さんの役にもたっていない。むしろ、コンプライアンスに反しているのでは?と思われる場合は、その仕事に、真っ当な目的や意義はありません。転職の準備をするなどして、一刻も早く、「傍を楽」にする仕事を見つけるように頑張ってください。
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