【前向きになれる映画15】ファウンダー~ハンバーガー帝国のヒミツ~(The Founder)

やる気の源

マクドナルド、世界中にあるハンバーガーショップですが、誰が作ったか知っていますか?

この映画は、成功を夢見てギラギラしている方にピッタリな映画です。ビジネスの厳しさも学べます。

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52歳のミルクシェイク・マシーンのセールスマン

1954年のセントルイス。

レイは、車で全米を渡り歩き、ミルクシェイク・マシーンをハンバーガー店に売るセールスマン。次々とハンバーガーショップを訪れますが、全く売れません。

ある日、会社に電話をすると、カリフォルニアから6台の注文という伝言がありました。

どうせ間違いだろうと思って電話をしてみると「マクドナルド」というハンバーガーショップでした。

レイは、セントルイスからカリフォルニアに向かい、着いてみると、お客さんが長蛇の行列をつくっているハンバーガーショップ「マクドナルド」がありました。

注文して、お皿じゃなくて、紙で包まれたハンバーガーを紙袋に入れられ渡されたことに驚きます。

マクドナルド兄弟とマクドナルド誕生秘話

行動力のあるレイは、さっそく経営しているマクドナルド兄弟を食事に誘います。

マクドナルド兄弟は、故郷に仕事がなく映画事業に憧れハリウッドへ行きます。数年がかりで貯金をして映画館を買収するも、1929年の大恐慌であえなく倒産したそうです。

そこで、町で羽振りがいいのはホットドック店のオーナーであることに目をつけ、飲食店なら稼げると思ってホットドック店を開店。1940年のドライブイン・ブームに乗っかり業態をBBQ店に変えたのです。

しかし、そのドライブインには次々と問題発生。

暴走族や不良のたまり場になる。
注文後の待ち時間が長く、注文ミス。
ウエイトレスの人件費がかさむ、皿も割れる。
27種類あるメニューで売れるのはハンバーガー、ポテト、ソフトドリンクの3種類のみ。

そこで、マクドナルド兄弟は、不要なメニューを廃止。さらに無駄がないかチェックして、

ウエイトレスを廃止。
皿を捨てられる包み紙に変更。

さらに、効率のいい動線をチェックし、世界初のスピード・サービス・システムを誕生させ、待ち時間を注文から30秒にしたのです。
(この段階で、今のマクドナルドの原型ができあがったのですね)

その後、マクドナルドの評判は口コミで広がり、お客さんがぞくぞくと増え、人気店になったそうです。

マクドナルド帝国の誕生

マクドナルドが気に入ったレイは、マクドナルド兄弟にフランチャイズ化をすすめます。

しかし、マクドナルド兄弟は、すでに取り組んでおり、品質維持のため今の数店舗だけで、これ以上目が行き届きにくい遠方はやらないと答えます。

でも、執念の塊であるレイはあきらめず、マクドナルド兄弟をなんとか説得してフランチャイズ権を獲得します。

フランチャイズ契約を売り歩きますが、反応はイマイチ、仕方なく、自分の家を担保に借金をして土地を購入し、自分でお店を始めるんですよね。

その後、友人を誘い次から次へと出店に成功するんですが、繁盛しているはずなのに資金繰りに行き詰まり、担保に入れていた家を取られるピンチに陥ります。

レイは、取り分(1.4%)にアップをマクドナルド兄弟に求めますが、拒否されます。

仕方なく銀行へ資金の相談に行きますが、そこでハリー・ソナボーンに出会うのです。(成功する人ってなぜか運命的な出会いをするのもですよね)

ハリーは、会社の帳簿を見るとすぐに、欠点に気がつくんですよね。

「15セントのハンバーガーの1.4%で帝国は築けない」
「ハンバーガーの作られる土地を所有すべき」
「あなたが土地を買い加盟店にリースすることで、建設前に安定した収入が確保されます」
「品質を保てない店舗はリース契約を解除することで、品質を維持できます」
「マクドナルド兄弟は、店内で起きていることには口は出せるが、店外は別です」

これで、お店の土地を押さえることで、マクドナルド兄弟の支配から逃れることができるのです。頭がいい人は違いますね。

マクドナルド兄弟の監視から逃れたレイは、最終的には、マクドナルド兄弟から経営権を買い取ってしまうのです。

そして、自分を自らマクドナルドの創業者(ファウンダー)と名乗るのです。(実際はマクドナルド兄弟だと思うのですが・・)

レイ・クロックが成功した理由

レイ・クロックは言います。

52歳のミルクシェイク・マシーンのセールスマンが、50州に1600店舗のチェーン店を作り、その上、海外5か国に進出し、7億ドル近く売り上げた理由は、

「執念」

世の中執念に勝るものはない

才能があっても成功できない者はゴロゴロしてる

天才も報われないのが世の常だ。

学歴も賢さを伴うとは限らない

執念と覚悟があれば無敵だ

ビジネスの世界は厳しい

この映画をみて、見方によっては、マクドナルド兄弟がかわいそうな気がします。でも、ビジネスという面からみれば、仕方がないのでしょうね。マクドナルド兄弟では今のマクドナルドは築けなかったわけですしね。

マクドナルド兄弟は、品質の保持にこだわり、現状維持に甘んじてしまい。一方で、成功を夢見て様々な商売に挑戦しは失敗してきたレイ・クロックには、今度こそ成功するという執念がありました。

人生には、夢が必要で、それに向かって行動すること。そして諦めない執念が必要であることを再認識させられた映画です。

現状維持では後退するばかりである。(ウオルト・ディズニー)

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