気分が乗らない、ポジティブ・前向きになれない時って誰にでもあると思います。
そんな時ってどうしていますか?
私は、ジョギングや筋トレなどで気分転換するとともに、本を「やる気の源」にします。
今回は、いつも悩みが尽きない人にお勧めの本です。私は、イライラしている時なんかにこの本を読み返して、「あー、そうだった」と気持ちを落ち着かせています。
悩みってなんだろう-ブッタの考え方-
悩むとは、辞書で引くと「いろいろ思い考えてもうまくいかず、精神的な苦痛や負担を感じて苦しむ」とあります。
私たちには日常的に様々な悩みがありますよね。
・上司が嫌な奴
・時間とかお金がない
・将来が不安
・体の調子が悪い
一つ一つあげていったらキリがありません。いくらでも出てきます。
人はなぜ悩むのでしょうか?
この本では、「すべての悩みは心の反応から始まる」としています。
「心の反応」とは、例えば、朝の通勤ラッシュで「今日も混んでいるな」と思うのは、心を憂鬱にさせる反応。
並んでいるところに割り込みされたときに、イラっとするのは、怒りを生む反応。
確かに、先ほどあげた、「上司が嫌い」というのも心が反応しています。
1日にいくつもの「心の反応」をしています。
その様々な「心の反応」結果として、悩みが生まれるというのです。
私なんか、日々、一日中、「心の反応」しまくりです。
まず、新聞を見て、統一教会問題やオリンピックの贈賄事件に腹をたてたりしててます。
通勤途中で、歩きたばこの人にはムカつきます。
仕事中は、あまりうまく説明ができなくて落ち込み、ちょっとした成果で喜び・・なんて一日中反応しています。
そして、その「心の反応」によって、人生のトラブルや悩みを引き起こしていきます。
つまり、多くは、上に書いたような取るに足らない反応ですが、仕事や人間関係などの問題は、悩みにつながっていくものなんですね。
この本では、2500年以上前の「ブッタの考え方」に照らしてその悩みの解決方法を提示しています。様々な方法を説いていますが、今回はさわり部分ですが一番重要なところです。
まずは、悩みをなくそうとしない。
ブッタの考えでは、「人生に悩み・問題はつきものである」ことを最初に受け入れます。
そして、その悩みの正体は、先ほどから述べている「心の反応」なのです。
では、なんで反応してしまうのでしょうか?
それは、「求める心」があるからだそうです。
そして、その「求める心」とは、①生存欲、②睡眠欲、③食欲、④性欲、⑤怠惰欲、⑥感楽欲、⑦承認欲の7つの欲求です。
この7つの欲求、怒り、イライラとか悲しい、楽しいといった「心の反応」を引き起こすわけです。
この7つ欲求は、誰にでもあるものですね。
まずは、心とは、「求め続けるものであり、それゆえに乾き続けるもの」と理解することが大切だといいます。
そうすると、「人生はそういうもの」と肯定できるのです。
誰でも、あれも欲しい、これも欲しい、偉くなりたい、金持ちになりたい・・・って際限なく求めても、いつまでも満たされることはないのです。
要するに「反応」しても仕方がないものなんです。
そう考えると、ちょっと気が楽になりませんか?
次に、心の状態を理解する。
「心の状態を理解する」という習慣を持つことで、日頃のストレスや怒り、落ち込みなどの「ムダな反応」を抑えることが可能となると説いています。
そして、心の状態を理解するとは、
①言葉で確認する。
例えば、「イライラしているな」「緊張しているな」というように言葉で確認することです。
これはやってみると心が落ち着くような気なします。
②体の感覚を意識する。
これは、瞑想ですね。私には、これはよくわかりません。
③頭の中を分類する。
貪欲-欲が働いていないか
怒り-根拠のない怒りを感じていないか
妄想-妄想していないか
の3つに分類し、心の状態を見る。
心がモヤモヤしている時は3つともあったりするようです。
こうして、心の状態を理解することによって、苦しみを作り出している「ムダな反応」を解消していくと説いています。
確かに、このように、理解するだけでも、冷静になれます。そして、ムダに反応している自分がばかばかしくなってきます。
何でもそうですが、まず敵を理解することが、スタートということですね。
☆記事を作成する際には、書籍「反応しない練習」を参考にしました。
参考)草薙龍瞬、反応しない練習、株式会社KADOKAWA、2015.07.15
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