耳障り良いキャッチフレーズや宣言の割には、中身のともなっていない会社ってありまよね。
あなたの会社でも「なんか言っていることとやっていることが違うよね」っていうことはありませんか?
有言不実行な会社
年始の社長の挨拶や期首の経営計画書に書いてあるのに、全く手をつけていないことってありますよね。
今年は、売り上げ50億円を目指します!
女性の管理職を30%にします!
デジタル化を促進します!
なんか去年も同じこと言ってなかった?
毎年やっていることも変わらないのよね。
どこかの大企業のマネや社長の願望を言ったのはいいけど、実際にはどうやるかを全く考えていないかのようです。おそらく、行動計画書も作っていないのでしょう。
これが自分の会社だったら、ちょっとがっかりですよね。
みなさんの会社はいかがですか?
次にあげるのは、よくある中小企業の例です。
なんちゃって顧客第一主義
顧客第一主義といいながら、顧客の利益より自社の利益を優先している会社は多いのではないでしょうか?
例えば、
お客さんのニーズにマッチしていない高利益の商品を提案している、というようなことは結構あると思います。
保険会社が、新入社員に家族構成も聞かずに、高額の保険金の商品を提案するというのは、まさにそのケースです。私も、社会人になったばかりのころに、積立型タイプと説明され掛け捨てタイプの保険金5千万円の保険に加入してました。
工事などの専門家しかわからない分野では、顧客は、担当者を信頼するほかありません。しかし、顧客の懐具合をみて見積書を作成することは普通に行われます。
このような姿勢の会社は、危険です。顧客にバレた途端に信用を失い、二度とその顧客は帰ってこないでしょう。
稲盛和夫さんが作った京セラのフィロソフィには、
<顧客第一主義を貫く>
稲盛和夫 OFFICIAL SITE
お客様に喜んでいただくことは商いの基本であり、そうでなければ利益を上げ続けることはできません。
とあります。
一時は利益が上がったとしても、ずっと長続きするわけがないです。いつかはバレてしまします。
なんちゃってSDGs宣言
もうどこの会社でも宣言している「SDGs宣言」ですが、中身が伴っていない会社は多いですよね。
ジェンダー平等を宣言して、女性にお茶くみをさせる。
ペーパーレス化を宣言して、紙の会議資料を配布する。伺書は、紙の回覧。
人のいないオフィスやトイレの電気が煌々と点いていて、寒いぐらいのクーラー温度設定。
何をSDGsしているのかよくわかりません。
なんちゃって働き方改革
働き方改革も中身がともなっていない会社が多いですね。
厚生労働省によると、「働き方改革」は、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現すること。とされています。
そのために、会社にとっては、いかに生産性を高めるか、が鍵になると思います。
それにもかかわらず、
・残業を減らせ!有休を取れ!と号令をかけるも、定時に帰り、有給を取る人を低評価し、残業をして
いると、要領が悪い人でも、「頑張っているなぁ」と高評価。
・会議は、「face to face でないと、気持ちが通じない。」といって、オンライン会議を使わないで、
出張して会議に出席。
・年末年始の意味のない挨拶回りや年賀状。
・前からやっているからというだけの目的がわからない業務。
他にもたくさんあると思います。
形だけでも時代の波に乗り遅れたくないだけなのでしょうか? よくわかりません。
社員も会社も有言実行であるべき
先ほどあげた京セラフィロソフィには、素晴らしい人生を送るために、
有言実行でことにあたる
稲盛和夫 OFFICIAL SITE
とあります。
言ったことが、<結果的にできないこと>と<言ったことをやらないこと>とは、全く違うと思います。
社員であれば、結果的にできなくても、それに向かって努力すれば、その過程は評価されます。
一方で、やらないことは、軽蔑され、信用を失います。
会社も同じです。でも、やらなくても平気でいられる不誠実な社長がいるのです。
そんな会社が将来的に繫栄するとは思えません。
あなたの会社はどうでしょうか?
有言実行ですか?
有言不実行ですか?
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