皆さんは、どんな映画が好きですか?コメディ、アクション、恋愛、サスペンス、スリラー、歴史もの、・・色々なジャンルがありますね。
私は、ジャンルは何でもいいのですが(スリラーみたいな怖いやつを除く)、ハッピーエンドの映画が好みです。
やっぱり、映画も観た後に明るく前向きな気持ちにしてくれるものが、いいですよね。
今日の映画は、知的障害を持っている主人公が力強く生きる1994年のアメリカ映画です。
フォレスト・ガンプ
物語は、バス停でバスを待つフォレストが、同じベンチでバスを待つ乗客に自分の生い立ちを話すところから始まります。
フォレストは 背骨が悪く歩くには脚装具が必要で 知能指数が75しかありません。
でも、フォレストのお母さんは「お前は皆と同じ、何も違っていない」と教育し、「息子には皆と同じチャンスを与える」と言って、養護学校ではなく普通学校へ入学させます。
初登校の日、運命の人、ジェニーに出会います。二人歩いていたある日、いじめっ子に石を投げられ時にジェニーがフォレストに叫びます。
「フォレスト、走って!」
その時、フォレストは自分がとても速く走れることに気が付きます。
目まぐるしいストーリー
高校生の時に、足の速さが大学のアメリカンフットボールのコーチの目に留まり、大学入学してアメフト部へ入学し、スター選手になりケネディ大統領と面会。
大学を卒業してから軍隊に入り、ベトナム戦争へ。ベトナムでも、敵から仲間を助けるために走ります。そして、大統領から勲章を授与。卓球の才能に気づき、卓球のアメリカ代表になって中国へ行ったと思ったら、ジョンレノンとTVに出演。さらに、除隊後は、戦争で亡くなった友人の意思を受け継ぎ、海老採り事業で大成功。
というように、次から次へと物語は、エルビスプレスリーのデビュー、ケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争、月面着陸、ジョンレノン暗殺、ウォーターゲート事件、アップルコンピューターの誕生、レーガン大統領暗殺未遂などの実話と数々のヒット曲に合わせて、軽快に進んでいきます。
理由もなく走る・走る・走る
その後、故郷に戻り、市の芝生刈り係をしていたフォレストのもとに、幼馴染のジェーンが帰ってきます。これまでの人生で一番幸せな時を過ごし、フォレストはジェーンにプロポーズしますが、自分のその権利がないと感じたジェーンは、再びフォレストの前から消えてしまいます。
ジェーンが消えた朝、フォレストは、急に走りたくなります。来る日も来る日も、西海岸から東海岸へまた西海岸へ。全米中を走ります。結局、3年以上走り続けフォレストは故郷のアラバマに帰ります。
そして、ジェニーから手紙が来て、再び物語は進んでいきます。
お母さんの言葉が印象的
この物語は、フォレストのお母さんの言葉が印象に残ります。
「お前は皆と同じ、何も違っていない」
「人生はチョコレートの箱みたい。中身を食べるまで分からない。」
「自分の人生は自分で決めるの。神様の贈り物を生かして。」
「過去を捨ててから前へ進みなさい」
知的障害を持ったフォレストを特別視していないことが素晴らしいと思いませんか?
フォレストは「利他の精神」の持ち主
周りの人の言うことに素直に従って生きるフォレストは、前述のように、どんどん成功していくのですが、私利私欲というものが全くないのです。私利私欲がないどころか、出会った人や周りの人をどんどん幸せにしていくのです。
生まれつき知能指数が低くとも、お母さんの言う通りに神様の贈り物である「足の速さ」「卓球の才能」「素直」などを生かして成功したのでしょうね。
そして、神様がフォレストの与えた最大の贈り物は「利他の精神」なのではないでしょうか?
私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。
稲盛和夫OFFCIAL SITE
コメント