気分が乗らない、ポジティブ・前向きになれない時って誰にでもあると思います。
そんな時ってどうしていますか?
私は、ジョギングや筋トレなどで気分転換するとともに、本を「やる気の源」にします。
死ぬときに、『もう一度同じ人生を生きろ』って言われたら、『YES』って答えられますか?」
え~?もっと金持ちがいいですよ
じゃあ、鈴木さんのこれまでの人生は失敗だったのですか?
そう言われると・・・でも『YES』じゃないよね
私も、後悔とか山ほどあるので、正直『YES』とは言えないですね。
でも、この本を読むと少し考え方が変わってくるとおもいますよ。
「人生の成功」って何?
人生には必ず、苦労、困難、失敗、敗北、挫折、喪失があるので、それを思い返すと、さあ、同じ人生をもう一度とはなかなかならないですよね。
おそらく、どんなに経済的に成功した人であっても、何かしらの不運、不幸な出来事はありますよね。子供を早く亡くした、とか、大きな病気を患ったとか。
すると、人生において成功する人は誰もいないことになってしまします。
そもそも「人生の成功」って何なのでしょうか?
勝者の思想(競争に勝ったものが人生の成功者)
人生を競争と考え、その競争の勝者になりことが人生の成功と考える思想
人生に成功したか否かを問われると、誰でも真っ先に思い浮かべるのが、この競争に勝った負けたではないでしょうか?
受験競争、出世競争など常に競争を強いられてきました。国も競争、会社も競争しています。
多くの人が「競争の勝者=人生の成功者」と考えています。
すなわち、「金・地位・名声」を得た人が成功者ということになります。
すると、私たち一般人の多くは人生の失敗者になってしまいます。(ガーンってトンカチで殴られたような衝撃😨)
若い人には多くの可能性が残されているので、魅力的に映るのかもしれませんが、私のようなおじさんは残念ながら可能性が低いです。(あきらめてはいませんが)
落とし穴
ただし、ここで一つの落とし穴があります。
勝者=成功者では、どこまで行っても勝者はいないということです。「金・地位・名声」も上には上がいるってことですね。さらに、競争による勝利を追い続けると、精神状態も正常ではいられなくなり、人間関係もおかしくなっていきます。
そんな人生を成功っていえますか?
したがって、勝者=成功者ではないといえます。
なんか、ホッとしませんか?(だからと言ってサボってよい、ということではないですよ)
私も、まだまだ、人生の失敗者ではないということです。
達成の思想(目標を達成したものが人生の成功者)
人生の「目標」を定め、それを「達成」することを人生の成功と考える思想
この考え方だと、他人と競争する必要もないので、なんとなくしっくりくるような気がします。例えると、山登りのようなものです。何もエベレストに登らなくても、富士山でいいのです。富士山が無理なら、秩父の山でもいいのです。
そして、この達成の思想は、勝者の思想と違って、多くの人同士が励ましあったり、支えあったりすることができるので、喜びを共有することもできます。
これであれば、自分との闘いなので、人生の成功者になれそうです。
また、落とし穴
ただし、ここにも一つの落とし穴があります。
人生において、目標を達成できるとはかぎらない。(ガーンってハンマーで殴られたような衝撃😨)
確かに、僕は目標を達成できたの??
まだまだ、だよね。
そもそも、僕の目標って何だっけ?
やばい、人生の失敗者決定!!
さらに、落とし穴
しかし、もう一つの落とし穴。
たとえ目標を達成したとしても、そこでバタッと死んでしまうわけでなく、その後も続くわけですから、目標に終わりがないということです。
したがって、達成=成功者とも言えないわけです。
「良かった」ここで、また安心。(天は私を見放していない)
成長の思想(人間としての成長が人生の成功者)
人生の「困難」と格闘することによって、人間として成長すること。人間として成長し続けることを人生の成功と考える思想。
一生懸命に仕事をするのは、収入や地位や名声のためではない。人間を磨き、成長していくためである。
すなわち、人生を一生懸命生きるのは、競争の勝者になるためでも、目標を達成するためでもない。人間を磨き、成長していくためである。
こう考えると、苦労、困難、失敗、敗北、挫折、喪失というものが、180度、逆転した意味を持つようになります。それらが、人生の「糧」になるということです。
そう考えると、私の今までしてきた失敗は、ただの失敗ではなく「糧」だったのです。
(成長したか否かはわかりませんが・・成長したと考えたいです)
よーっし、これから頑張って人間として成長して、人生を成功させるぞ~!!
最後の落とし穴
しかし、ここにも一つの落とし穴が・・(落とし穴だらけです)
それは、人間としての成長を「素晴らしい人物」へと成長していくことをめざすならば、ある意味で「達成の思想」に他ならないということです。(え?ではどうすればいいの?)
目指すべきは「一日の成長」
1日を生きたとき、1日分成長する。
今日という1日を生きたとき、今日という1日の経験だけ、確かな成長を遂げる。
こう考えると、「素晴らしい人物」へ成長するということは、「1日の成長」の結果として与えられるものです。
「このかけがえのない1日1日を精一杯に成長していこう」
こうして、1日1日を大切に生き切る人生が、成功といえるのではないでしょうか?
昨日までのことは、すべて「糧」です。明日から1日1日を大切に生き、成長し、人生を成功させようという気持ちになりました。
この田坂さんの本は、とても深いのですが、私が活字にすると薄っぺらなものなってしまします。良いことがいっぱい書いてありますが、とても伝えきれるものではありません。ぜひ、皆さんに読んでいただきたい本だと思います。
☆記事を作成する際には、書籍「人生の成功とは何か」を参考にしました。
参考)田坂広志、人生の成功とは何か、PHP研究所、2005-06-23
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