【頑張っている人17】二木忠男さん(69) 会社経営者

やる気の源

「ニキ、ニキ、ニキ、ニキ、仁木の菓子!」「ニッキ~ゴルフ♪」という懐かしいCMを覚えていませんか?
その会社の社長さんが、今日の朝日新聞朝刊の「ひと」のコーナーに登場していました。
といっても、ゴルフ用品やお菓子のことでなくパンダでした。

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パンダは平和と幸せの使者

パンダが来日して、10月28日で50年だそうです。

1972年9月、日本と中国の間の国交が結ばれ、その記念として、中国から日本に贈られたのが、2頭のジャイアントパンダ、カンカンとランランだったのです。(若い人は知りませんね)

当時、親に連れられて上野動物園に行き、長蛇の列に並んで、やっとのことで見ることのできたパンダが寝ていて、ガッカリしたのを今でも覚えています。(それも歩きながら見るので一瞬のことでした・・)

14年前にリンリンが死に、パンダがいなくなった上野動物園の来場者が激減したそうです。
二木さんは、パンダを見たい子供達が描いた絵や寄せ書きを都庁に送り、石原都知事に直談判したそうです。

現在は、パンダの専任大使として活動している二木さんは、コロナで活気が失われた街をパンダで元気にしようと、高さ5mのパンダバルーンを公園前に登場させるということです。(楽しみです)

この二木さんのように、経営者の方が本業以外に、地域社会のために頑張っていただけるというのはありがたいですよね。
ぜひこれからも、パンダのために尽力いただけたらと思います。

駅から会社まで掃除

経営者の地域社会貢献で思い出したのが、自動車用品のイエローハットという会社です。

20年以上前、先輩に連れられて営業に行った時の話です。

当時、どこの駅にあったか覚えていませんが、お約束した役員さんを待っている間に社内を見渡すと、床はピカピカ、机もピカピカ、建物は古いものの、塵一つ落ちていない。

「綺麗な会社ですね」って話を切り出しました。

面談した役員さんが、

「うちの会社は掃除で有名なんですよ」

「うちの会社を調べないでいらっしゃったのですか?」

と少しお叱りを受けてしまいした。(勉強しなさい、と本をいただきました)

その役員さんのお話だと、駅から会社までを社長が先頭に社員の皆さんが毎朝掃除をしているとのことでした。

その社長さんが、イエロー-ハット創業者の鍵山秀三郎さんです。

トイレ掃除で有名な方で、トイレ掃除を素手で50年以上も続けられている方です。

最初の10年は、社員の誰も見向きもしなかったのですが、だんだんと社員も手伝うようになったということを、その時にいただいた本に書いてありました。

その延長で、ご近所を掃除するようになったと思いますが、決して強制はしていないとおっしゃっていました。

イエローハットも、経営者自身が先頭に立って地域社会に貢献している例です。しかも、この清掃活動は、NPO法人「日本を美しくする会」を立ち上げ、日本中に広げられています。

社会貢献に熱心な経営者がいてくれると、地域社会が元気づけられ、ひいては日本が元気になっていくものなんですね。

いまの若者は、よく富や名声を目標にして自己実現したいと言います。しかし、そんなところに自己実現なんてないんです。
本当の自己実現は、人の役に立って喜ばれたときなんです。
地位だとか名誉だとかいう欲望だけを満たして、それが自己実現だと考えるのは大変な勘違いです。(鍵山秀三郎)

鍵山秀三郎の名言・言葉

☆この記事を作成する際には、朝日新聞.2022-10-26.朝刊を参考にしました。

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